8月20日(木)株式会社アーキテックス代表取締役の栗山浩氏より、「人が集まり育ち、辞めない会社のつくり方~人材で成功する会社はどこが違うのか~」をテーマに、これまでの会社づくりについてお話しいただきました。栗山さんからは、これまでの自社の歩みとして、下請けからの脱却、融資のリスケ、福祉事業への参入等赤裸々に語っていただきました。

本例会で、栗山さんの話の中で特に印象に残ったのが「環境を与えれば人は育つ。人を育てようという感覚はない」という言葉です。
「社員をどう育てるか」という視点ではなく、社員が挑戦できる環境、成長できる環境、仕事を楽しめる環境を会社が用意する。そうすれば、人は自然と育っていくという考え方です。

また、株式会社アーキテックスでは、会社の未来についても、社長一人が描いて社員に伝えるのではなく、社員と一緒に考え、言葉にし、形にしていくことを大切にされています。その取り組みの1つが「ビジョンマップ」です。
社員一人ひとりが会社の未来を「自分ごと」として考えることで、会社の目指す方向を共有し、主体的に仕事に向き合うきっかけをつくっているように感じました。
社員が楽しく働いている会社だからこそ、人が集まり、辞めず、そして会社も成長していく。そんな好循環が生まれているのだと思います。実際に、社長から見て社員は「嫌なこともあるけれど、楽しそうに仕事をしている」という話もありました。

また、栗山さんの行動力を象徴する言葉が、
「同友会で言われたことは全部やる。同友会以外で言われたことも全部やる」という言葉でした。
学んだことを「良い話だった」で終わらせるのではなく、とにかくやってみる。その積み重ねが、会社を変え、経営者自身を変えていくのだと感じます。
そして、もう一つ強く心に残ったのが、「絶対に大丈夫という、根拠のない自信」という言葉です。
経営をしていれば、当然不安になることや、先が見えないこともあります。それでも「絶対に大丈夫」と信じて前に進む。
その根拠のない自信こそが、社長自身だけでなく、周りの社員をも前向きにする力になっているのではないでしょうか。
会社経営において、社長一人ですべてを背負うことには限界があります。だからこそ、自分を支えてくれる仲間を信じ、任せる。
「人を育てる」のではなく「人が育つ環境をつくる」「社員を信じて任せる」栗山さんのお話から、会社を成長させるために必要なのは、制度や仕組みだけではなく、経営者自身の覚悟と、人を信じる姿勢なのだと感じました。

記事作成者
のおがた支部 井手司法書士事務所 代表 井手一人