飯塚支部8月例会

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 8月23日、飯塚支部8月例会がZoom例会で開催されました。

株式会社大匠建設 代表取締役 井上真一氏(博多支部)に、

「SDGs時代の環境経営 ~環境経営?知らないと大変なことになっちゃうよ?~」の

タイトルで報告して頂きました。

 20代の時に大工であったお父様が他界された中、大変な苦労をされたこと、現在の大匠建設を設立した背景、設立時に打ち立てた3つの大きな目標の話から報告はスタートしました。繋がりの強い元請の取引先がある中、順調に売上を伸ばしていった大匠建設、その勢いは2008年のリーマンショックを機に状況が一転してしまいます。追い打ちをかけるように頼りにしていた工場長も病気で亡くされ、先行きが不透明な中、同友会との出会いがあったそうです。「100年続く強い会社にしたい!」という熱い想いをもたれると共に、社員の方々へ赤裸々に会社の現状を話され、新規に話しが入った大型案件を社員全員で一丸となって取組まれたそうです。

経営においては、社内経費の削減を徹底されました。その一環で太陽光のソーラーパネルを設置、経費の削減だけでなく、収益を生むことに繋がり、「環境経営」に着手されます。エコアクション21の取得、電気自動車での営業活動など、環境に重視した活動を展開し、同友会のエコ大賞を受賞されるなど、その活動は社外へも企業価値の発信として広がっていきます。環境経営は採用活動や社員共育にも効果を発揮し、設立時の目標でもあった売上16億円の達成や、自社ビルの建設も実施されました。現在ではこれまでの活動がSDGsへの取組みへも繋がり、地元那珂川市と連携し、2030年に向けてカーボンゼロシティを目指されています。

今回の報告で感銘を受けたのは、井上社長の環境経営の取組みは、社員と共に企業価値を高めるだけでなく、収益を生むことに繋がっていることです。環境社会への対応は、今後どの企業においても必須です。対応を行わない企業は、市場から淘汰される、その危機感もあわせて感じることができました。自社でもこれまで以上に環境に配慮した活動をしなければならない、また、その活動を社員共育や収益を生むことに繋げていかなければならない、その様に強く思えた素晴らしい報告でした。井上社長、有難うございました。

大吉ブロック  玉置 一貴

 

2021年8月29日