飯塚支部8月例会は、地域づくりをテーマに防災とBCPをクローズアップした大変充実した内容となりました。大牟田支部より冨山博史氏をお招きし、令和2年7月豪雨災害の実体験を基にした貴重な報告をいただきました。
肩まで浸水した状況、マンホールへの落下危険など、生々しい体験談は災害の恐ろしさを改めて認識させられました。
特に印象深かったのは「パラレルキャリア」という概念です。一人が複数の役割を持ち、本業を持ちながら地域防災や社会貢献活動に携わる。これは単なるボランティアではなく、本業にも相乗効果をもたらす新しい働き方の提案でした。
冨山氏の実践例も示唆に富んでいました。空き家・空き店舗を地域資源として活用し、年間1事業を創出。行政8部署との横断的連携、「チョコボラ」という30分から参加できる柔軟なボランティアシステムの導入など、革新的な取り組みの数々に感銘を受けました。
飯塚の自治会加入率48%という現実を前に、我々同友会メンバーができることは何か。BCPを単なる災害対策としてではなく、地域活性化のチャンスと捉える「価値経済から共感経済へ」という視点は、まさに我々が目指すべき方向性を示していました。
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素晴らしい例会でした。この学びを活かし、飯塚独自のパラレルキャリアモデルを構築し、同友会運動をさらに盛り上げていきましょう。地域に根ざした企業家として、共に新たな一歩を踏み出す時です。
記事:庭喜屋有限会社 森祐太朗