コロナ~エッグショックを乗り越えて!

富士食品株式会社 代表取締役社長 井上 明さんを訪問しました。

もともとは井上さんのお父様が八女で創業し、飼料の特売店からスタートしました。現在は純国産の液卵とたまごの加工食品を製造販売しています。昨年の2月に設立50年を迎えた歴史ある企業の経営についてお聞きしました。

ここ数年のコロナ禍で、外食産業(特にホテルのインバウンド)が大きく落ち込み、朝食のスクランブルエッグなどの販売ができなくなりました。

それまでほとんどがBtoBの商売でしたが、大きく売り上げが落ちる中、新たにスーパーへの販売を開始。通常の半分サイズの卵焼きを、「糸島たまご屋本舗」として販売すると、バイヤーさんがすぐに興味を持ってくれ、販売が始まりました。「コロナの時は、スーパーさんに助けてもらった。」と井上さんは話します。

コロナが落ち着いてきたと思われた矢先、2022年冬からは鳥インフルエンザが流行します。それにより、原料となる卵の供給が著しく落ち込み、生産量を減らさざるを得ない状況になりますが、今回は地元糸島の人たちに助けられ、糸島の養鶏場と新しく取引ができることになりました。お互いがWinWinの関係になれるよう、常日頃のコミュニケーションや新たな設備投資を行うなど信頼関係を築く努力を欠かしません。

現在は錦糸卵とスクランブルエッグの二本柱で、フル稼働の状況です。そしてコロナ禍で人気だった卵焼きをいつ復活させるのか検討中です。 これらの商品も、この先ずっと続くとは思っておらず、経営者は常に先を読むことが必要ですと井上さんは話してくださいました。

2023年7月28日

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