博多湾の歴史をつなぐ地域企業  博鱗商事

安武 航氏

安武さんの人生ストーリー

福岡大学卒業後、大手企業の営業販売職を数社経験し、結婚を機に2005年に「日本ミネラル(株)」を創業。大分の天然水と地元福岡の塩を生産販売します。社員13名と共に切磋琢磨して会社を発展させました。しかし2015年に工場の老朽化と落雷による機械故障で利益が出ているうちに会社を清算。その後義父の誘いで「博鱗商事」に入社し、現在まで活動を続けます。

 

港湾業界の伸び悩み
売り上げが公共工事のみであるため、公共事業の増減で売り上げが変動することが経営課題としてありました。その売り上げもピーク時の10億円から徐々に減り始め、平成25年に4億7千万円→平成27年に2億4千万円→平成30年には2億円まで減少しました。令和元年度までは、中国の大型クルーズ船来福増加による接岸の延長、香椎パークコート岸壁の劣化による資材取替工事がありましたが、今後公共事業が大幅に減る場合は他地区への営業も考えなくてはならなくなります。

会社屋上から見える博多湾

港湾業界の未来を見据えて
博鱗商事は博多湾の開発に携わって40年。博多湾の安全と発展を願い、多彩な港湾事業に取り組まれてきました。現在では市民の皆さまにすっかり親しまれている博多湾ですが、市民との新たな交流に寄与することを誇りに思いますと安武さんは言います。今後は福岡・九州のさらなる発展を目指し港湾整備事業、環境改善事業に貢献していきながら、新たな事業展開も視野に入れて活動していきたいということでした。

 

会社名:博鱗商事
会員:安武 航
会社所在地:福岡市中央区港2-3-26
会社概要:海洋商材の卸販売及びレンタル。賃貸及び不動産収入。
創業:昭和55年

2020年1月7日