第24期役員研修大学第2講 公開講座報告

報告者 高橋美加子氏(福島同友会所属)

㈱北洋舎クリーニング代表取締役 テーマ 地域とともに歩む

8月22日に開催された役員研修大学第二講、80分の報告が終了した瞬間、心に風穴を開けられた気分になり、しばらく言葉にならなかった。

中央40周年記念行事にお招きした八木澤商店の河野通洋さん報告の津波で被災された陸前高田の様子と今回、福島の南相馬が受けた原発の被災は全く異なるものであることを思い知らされ、認識を改めた。

日本で3番目の被爆地、そんな認識は少しもなかった。高橋さんは40年間、「安全」という言葉に騙されてきたのに、今、また安全神話のもと原発が再稼働されることに憤りをあらわにされていたが、全くその通りだと思った。

今や放射能は日本全土の問題であることを私達自身、認識を改めなくてはならない。 災害を受けた真っ只中、同友会理念をひっさげ地域の人々を巻き込みながら立ち直っていく高橋さんの生きざまに強く感銘を受けた。

「私達には3つの目的が自然とアンテナになっている。そのアンテナの元でいち早く動いた人達はちゃんと生き残った。会社は従業員にとっての拠り所なんです。社員にとってはシェルターなんですよ。その為にも利益という基礎体力が必要なんです。」と力強く語った。

結びに私達仲間に振興条例を生かし中小企業家という意識をもって「連帯をすると何ができるか」を考えてほしいと訴えられました。

河野さんの報告の際も連帯がいかに重要であるかを考えさせられたが、今回の高橋さんの報告を通して地域社会で私たちに何ができるかをしっかり問うこと。また、エネルギーシフトを地域問題としてとらえることの重要性を考えさせられた役員研修大学となった。

 (株式会社アビリティ・キュー 貞池 龍彦)

2016年8月25日