21世紀型中小企業

同友会では、これからの時代のめざすべき企業像として、「21世紀型中小企業づくり」を提起しています。
1993年、札幌で開かれた中同協第20回総会「総会宣言」で提唱されました。それは次の2点に集約されます。

第一に、自社の存在意義を改めて問いなおすとともに、社会的使命感に燃えて事業活動を行い、国民と地域社会からの信頼や期待に高い水準で応えられる企業。

第二に、社員の創意や自主性が十分に発揮できる社風と理念が確立され、労使が共に育ちあい、高まりあいの意欲に燃え、活力に満ちた豊かな人間集団としての企業。

なお、「21世紀型中小企業」をめざす上で、欠かせないのが、「労使見解」(「中小企業における労使関係の見解」)の学習です。これは、1975年に中同協が発表した文書で、労使の信頼関係こそ企業発展の原動力であるとする企業づくりの基本文書です。

「21世紀型中小企業づくり」は、経営者の適切なリーダーシップのもとで、労使が力をあわせて、強い体質の企業づくりをめざし、地域社会と共に歩み、共に次代を切りひらく企業づくりであり、先述の通り「同友会の三つの目的」の総合実践でもあります。

「同友会運動の発展のために」より

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