健康食品の通“心”販売 株式会社すこやか工房            代表取締役 光本 智惠子さんを訪問しました!

健康食品の通“心”販売をされている、(株)すこやか工房 代表取締役 光本 智惠子さんを訪問しました。光本さんは新卒を含めた採用と社員教育にとても力を入れておられる女性経営者です。福岡同友会の監事を務めていただいており、今回改めてお話をお聞きしました。

光本さんの会社では、新卒採用を20年続けておられます。現在、幹部社員5名のうち4名は新卒採用です。学校を卒業したての真っ白な状態で入社されるため、学んだことをすーっと素直に吸収してくれると感じておられるそうです。また、新卒採用だと3年目くらいから自分の仕事ができるようになり、とても成長が早いのも魅力です。

光本さんに、社員さんに期待することを聞いてみました。
仕事を“自分ごと”として受け止める力を養ってほしい―。
言われたことをまずきちんとできるようになることも必要だけれど、そこから先は、いかに“自分事”として仕事を考えていけるか。そうでないと、達成感は得られないし、働く意味も見いだせないのではないだろうか?

社員さんには仕事を面白いと感じてほしいし、そこで成長していってほしい。お金をもらうために働くのでは、豊かな人生と言えないのではないか。働く環境を整え、成長できる環境もつくる。この2つを企業がどう考え、社員と実行していくのかが大切だと思っておられるそうです。

現在、健康食品業界はとても厳しい経営環境にあります。大企業が広告宣伝費をかけて集客する市場のため、新規のお客様を獲得することは非常に難しい状況です。そこですこやか工房では、既存のお客様をいかに大切にするか ということに力を入れています。
コミュニケーターさんが、注文の際に会話したお客様にお手紙やメールを書くなどして、1対1の関係づくりに力を入れています。社内でもおもてなしについて理解を深めるなど、大手企業との差別化を図っています。

社員さんにより快適な空間で仕事をしてもらいたいという思いで、会社の中で細かな配慮や工夫を重ねておられる一方、社内バスハイクを開催し、社員やパートさんその子供さんたちまで招待されたり、子ども手当を子供1人あたり1万円(月・大学卒業まで)支給、住宅手当は住宅購入後2年間は毎月1万円支給するなど、社員さんたちに豪快な投資をする一面もお持ちです。「子ども手当は私の心意気」ときっぱりおっしゃる姿に、潔ささえ感じました。社員の皆さんが安心して働く環境を作ることで、お客様に笑顔で接することができるのだという考えからです。

最近、ある女性社員さんが転勤のある男性と結婚したそうですが、結婚したその時から、「私は夫が転勤してもすこやか工房で働けるように、自分で仕組みをつくります!」と言っているそうです。夫の転勤のたびに転職したら、自分自身の賃金が下がることを理解しているし、この会社でやりがいのある仕事をしているので、他の会社には行きたくないというのが理由です。

全員がリモート勤務することは難しいけれど、リモートでできる仕事はたくさんあるため、女性が活躍できる職場であり、そのような女性たちに支えられています と光本さんはおっしゃいました。

また、最近は一度辞めた社員が、カムバックして働きだすケースも増えています。一度他の仕事に就いてもまた戻ってきてくれると、そこにはすこやか工房のマインドを理解しているという信頼や安心感がベースにあります。特に新卒採用の場合、よその芝生が良く見え転職したい気持ちが出てくることもありますが、会社を辞めることや新しいところに行くことを自ら考えられることが大切で、それでもご縁があれば、また出会えるので、自分の人生で夢を見る力を持つことこそ一番大切だと思っておられるそうです。

「国は働き方改革というけれど、生き方改革が必要な時だと思うし、私たち中小企業が日本という国を支えていると思うよ」ときっぱりお話しくださいました。

事業承継の準備を始めた光本さん。最初はあれこれ悩んでいたけれど「“何のために承継するのか”を考えたら、全てがうまく進み始めた」と笑顔で話してくださいました。

いつ伺っても、温かい雰囲気で迎えてくださる、ありがたい存在です。

 

2023年12月5日

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