はじめに:師走の中洲、経営者たちの熱気
去る12月5日(金)、福岡市博多区中洲にある「博多中洲 旬菜万葉」にて、中央支部12月例会、またの名を「大望年会」が開催されました。
「忘年会」ではなく「望年会」。ただ過去を忘れるのではなく、来年への「望み」を語り合い、未来への活力を共に育む。そんな同友会らしい前向きな想いが込められたこの会に、多くの仲間が集まりました。
足立支部長の挨拶で幕開け〜科学的経営と情熱
定刻の18時30分。
まずは我らが中央支部のリーダー、足立支部長の挨拶から会はスタートしました。
足立支部長からは、日本経済を取り巻く現状について冷静かつ鋭い視点で話されたうえで、私たち中小企業経営者は、ただ闇雲に走るのではなく、今こそ、「科学的な知見」と「客観的な情勢分析」に基づいた経営判断が不可欠というお話がありました。
そして、厳しい現実を見据えた上で、「だからこそ、経営者は情熱を持って突き進まなければならない」と力強く締めくくられた足立支部長。
冷静な分析と熱い情熱、その両輪の必要性を改めて心に刻み、来年への活力が湧いてくる素晴らしいオープニングとなりました。
林相談役による乾杯〜宴のスタート〜
支部長の挨拶で会場の空気が引き締まったところで、林相談役による乾杯です。
「乾杯!」
林相談役の発声に合わせ、会場中のグラスが高々と掲げられました。
グラスが触れ合う音と共に、いよいよ「大望年会」の本番、懇親会のスタートです。美味しいお酒と食事を囲み、会場は一気に和やかな雰囲気に包まれていきました。
遠方からの友、懐かしい仲間との再会〜ゲスト紹介〜
同友会の魅力の一つは、支部を超えた交流があることです。
今回の大望年会には、他支部からも素敵なゲストが駆けつけてくださいました。
まずご紹介したいのが、長崎同友会島原支部からお越しいただいた上田五月男さんです。中央支部は今年2月に島原支部と姉妹提携を行い、相互に交流を深めています。
上田さんの「島原から来ました!」という言葉に、会場は温かい空気に包まれました。2026年2月20日(金)には島原支部との合同例会が開催され、上田さんが報告されます。そのときには島原支部からも多くの参加者がある予定ですので、皆さま、ぜひご参加ください。
そしてもう一方、青年支部から林亮秀さんが参加してくださいました。
林さんは元々中央支部の会員であり、今もこうして古巣である中央支部との交流を大切にしてくださっています。所属が変わっても変わらぬ関係性を築けるのは、同友会ならではの良さだと感じます。懐かしい仲間との再会に、話にも花が咲きました。
他支部の方との交流は、普段の中央支部だけの活動では得られない新しい視点や気づきをもたらしてくれます。「地域は違えど、志は同じ」。そんな連帯感を感じるひとときでした。
新しい仲間を迎えて〜新人会員さんのご紹介〜
組織が活性化するために欠かせないのが、新しい風です。
この日は、今年入会された森田壱路さんと、現在、入会手続き中の佐々木享介さんのご紹介とご挨拶がありました。
まずは、森田さん。少し緊張された面持ちながらも、マイクを持つとしっかりと前を見据え、ご自身の事業にかける想いと同友会での学びへの意欲を語ってくださいました。その誠実な人柄が伝わるスピーチに、会場からは温かい拍手が送られました。「これから一緒に学んでいきましょう」という先輩会員たちの眼差しがとても印象的でした。
お二人目は、佐々木さん。佐々木さんもまた、独自の視点を持った素晴らしい経営者です。挨拶の中で垣間見えたユニークな発想や、経営に対する真摯な姿勢は、今後の活動での活躍を予感させるものでした。
お二人が加わることで、また新しい化学反応が生まれ、中央支部がより魅力的な組織になっていくことを確信しました。これから共に切磋琢磨できることが楽しみでなりません。

ー新会員 森田さんよりー
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柳川市で川下り業を営んでおります、水郷柳川観光株式会社の森田壱路と申します。
同じく柳川市の荒巻健志さんに紹介していただき、入会させていただきました。
経営者として成長していくために、様々なことを学んでいきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。今回、初めて忘年会に参加させていただきました。初めてお会いする方も多く、お互いの会社・仕事についてお話させていただき、よい経験になりました。これまでは例会後の懇親会など、例会以外の活動には参加したことがありませんでしたが、今後は可能な限り様々な活動に参加し、より多くのことを学んでいきたいと思います。ありがとうございました。
席替えタイムで急接近!〜深まる交流、広がる輪〜
宴もたけなわとなった頃に行ったのが「席替え」です。
通常の飲み会であれば、近くの席の人や親しい人と話すだけで終わってしまうこともあります。しかし、ここは「交流」と「学び」の場である同友会。より多くの人と関わり、新たなつながりを作るために、運営チームが粋な計らいを用意してくれました。
「さあ、皆さん、移動しますよー!」
アナウンスと共に、全員がグラスと箸を持って大移動です。
「お、次は◯◯さんの隣だ!」「やっと話せますね!」といった声が飛び交い、会場は一時、心地よい混沌に包まれました。
ただ名刺交換をするだけでは得られない、人と人としての深いつながり。それこそが、私たちが同友会に集う最大の理由なのかもしれません。この席替えタイムによって、会場は楽しい雰囲気に包まれました。
2026年へ向けて〜「来年もよろしくお願いいたします」〜
楽しい時間はあっという間に過ぎ去ります。気がつけば終了時刻の21時。2時間を超える大望年会も、お開きの時間を迎えました。
最後は、東相談役のご挨拶から、参加者全員で博多一本締め。博多の夜に響き渡る小気味よい音が、今年一年の活動を見事に締めくくりました。
会場を出る際、皆さんの顔がとても晴れやかだったのが印象的でした。「良いお年を!」「来年も頑張りましょう!」
交わされる言葉の端々に、仲間への信頼と、来年への希望があふれていました。
改めまして、今年一年、中央支部の活動にご参加・ご協力いただき、本当にありがとうございました。皆さまのおかげで、充実した一年となりました。
来る2026年も、共に学び、共に成長できる素晴らしい一年になりますよう祈念しております。
また来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

報告者
副支部長 渉外担当 宮原三郎
副支部長 支部マネージャー 佐々木善一