皆さま、こんにちは。

先日は皆さまお忙しい中、6月例会にご参加いただき誠にありがとうございます。
さて、先日の例会開催日であった6月19日は、福岡大空襲があった日です。
1945年のこの日、福岡の街は米軍の空襲により甚大な被害を受け、多くの尊い命と暮らしが奪われました。例会会場となったアクア博多のある場所も、その空襲の真ん中にありました。
焼け野原となったこの地で、戦後、私たちの先輩方は力強く立ち上がり、再び町をつくり、会社を興し、今の私たちの営みへとつなげてくださいました。
私たちが今、こうして自由に経営を語り、共に学べることは、当たり前ではありません。この事実を、心に深く刻みたいと思います。
さて、今年も折り返しの6月を過ぎ、7月となりました。
私たちの経営は、この半年、理念に即し、経営目標を達成できたものだったでしょうか?
目の前の売上や課題に追われ、原点を見失ってはいなかったか――今こそ、問い直す時期です。
そんな中、ふと私の心に浮かんだのが、ウィンストン・チャーチルの言葉です。
“To each, there comes in their lifetime a special moment when they are figuratively tapped on the shoulder and asked to do something unique to their talents. What a tragedy if that moment finds them unprepared or unqualified for their finest hour.”
― 人生には誰しも一度、「自分の力が試される瞬間」がやってくる。その時、準備ができていなかったとしたら――それは人生最大の悲劇である。
この“finest hour”――「もっとも誇るべき時間」は、我々経営者にとって、まさに今かもしれません。
不確実性が高まり、変化が激しい時代に、「あなたの会社の舵取りは、あなたにしかできない」――その責任が問われています。
例会も、ただ聞いて終わるのではなく、
“自社の経営にどう活かすか”を真剣に考え、明日からの行動につなげていただきたいと思います。
我々の学びは、社員を守り、地域に貢献し、未来をつくる力となるのです。
最後にもうひとつ、チャーチルの言葉を引用して結びます。
“Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.”
― 成功は永遠ではなく、失敗も致命的ではない。大切なのは、続ける勇気である。
皆さま、勇気を持って、進み続けましょう。
今日も、共に学び、共に考え、そして明日を創ってまいりましょう。
足立知弘
