[報告者]
中央支部長/弁護士法人みらい法律事務所 パートナー弁護士 宮原 三郎氏
テーマ:なぜ、心ある黒字企業なのか 〜価値観と思考と実践から見えた企業経営〜
日 時:2025年4月17日(木) 18:30〜
場 所:天神チクモクビル / Zoom
4月例会は「なぜ、心ある黒字企業なのか 〜価値観と思考と実践から見えた企業経営〜」をテーマに開催されました。今回の報告者は、今期中央支部の支部長を務められた、弁護士法人みらい法律事務所の宮原 三郎さんです。
まず、人生の価値観の形成に大きく影響を与えた、幼少期から現在に至るまでの環境や経験について語られ、その中で「自分で考える(自主性)・人を大切にする(相手の考えや時間)・国や地域を大切にする(文化や歴史)」という3つの姿勢が、ご自身の根底にある価値観であると話されました。
東京の弁護士時代は、企業法務・契約・労働・各種トラブル・株主総会・M&A等の業務に従事し、様々な苦労がありながらも、弁護士として認められる存在になるために、基本的な姿勢・依頼者からの信頼・高度な技術を学ぶことに没頭されたそうです。
しばらくして縁のある九州へ移り、倒産業務を中心とした業務に従事されます。それまでの経験と覚悟もあってか「なんでもござれ!」との思いで勢いよくスタートしますが、全然仕事の依頼なしが続いたそうです。考え、悩み、そして同友会へのゲスト参加をきっかけに、姿勢・信頼・技術のみでは事業は成り立たない。自分自身「相手目線、仕事の本質の理解の欠如」があったのだ。と、正直にお話しされました。
「事業には、正しい方向性が必要である。」
同友会入会後は、全国行事やフォーラム委員会等に参加し、懸命に学びを深め、そんな中で担当していた破産事件の債権者による「あの会社は必要だ!」の言葉に考えさせられ、ご自身の方向性も見出せてきたそうです。

宮原さんはこれらを実現するために事務所を組織化し、企業法務・M&A・倒産処理の技術向上、財務等の知識獲得、経営者としての交流を実践しています。
「心ある黒字企業」を中央支部では標榜していますが、自己実現のためにも、社会に必要とされ、貢献して価値を生むことが肝要だと思います。同友会の歴史と理念の学び(自主・民主・連帯)、なぜ利益を出さなければならないか。それによって企業は存続し、次世代に繋ぐことが出来るのではないでしょうか。会員の皆様の会社も社業発展に頑張っていきましょう。
4月例会 座長/(株)九州トラベルサービス 東 和範



宮原支部長、2年間、大変お疲れ様でした。有難うございました。