暑さ厳しい盛りのなか、中央支部8月例会では「シンの黒字経営とは~従業員のための企業規模拡大のススメ~」と題して、福岡同友会副代表理事であり社会保険労務士法人COMMITMENT代表の北原正さんにご報告いただきました。
「黒字経営」という言葉には、単なる損益の結果を超えた意味が込められています。
それは「誰のために」「何のために」黒字を目指すのか――経営の根本を問い直す視点です。
北原さんのご報告から特に印象的だったのは、従業員との面談を通じて経営計画に「従業員自身の目標や夢」を書き込んでいくという取り組みでした。会社の計画に、社員一人ひとりの人生が息づく。その姿は、同友会が掲げる「人を生かす経営」を体現していると強く感じました。
中央支部では今年度、「会員企業100%黒字化」をスローガンに掲げています。
黒字とは数字の結果であると同時に、社員と経営者が共に成長し、幸せを分かち合うための土台でもあります。企業規模の拡大もまた、社員の人生を豊かにするための手段として意味を持ちます。
例会を通して得られた学びを、自社の経営にどう生かすか。これは各経営者が日々直面する問いですが、その答えの一つが「社員と共に強くなる経営」であると、今回の報告は示してくれました。
これからも中央支部は、理念に基づいた経営の実践を互いに磨き合い、地域の中小企業の力を高めてまいります。
