「生涯現役で働ける会社づくり」北九州地区新春賀詞交歓会が開催されました

 1月23日(金)、2026年北九州地区新春賀詞交歓会がアートホテル小倉ニュータガワで開催されました。
株式会社美装管理 代表取締役 髙野浩子氏(大分同友会)より「生涯現役で働ける会社づくり」というテーマでご報告いただきました。

 株式会社美装管理は、アパートやマンションなどの一般清掃を行う総合ビルメンテナンス業ですが、神社・仏閣、木造中古住宅や古民家の木部の灰汁洗いという特殊技術を誇る会社です。木の表面を削ることなく伝統手法によって、木を傷つけずに美しさを復活させる技術力が強みです。
父である先代社長の頃、主要取引先からの仕事がなくなり経営の危機に瀕しますが、それでも社員をパートナーと考え、生活を守ることを優先する「労使見解」を体現する父の姿を目の当たりにします。それから高野氏が社長に就任してからは、会社の向かうべき方向を示すのが社長の仕事だと考え、社長と社員が同じ方向に向かうように、経営指針書を作成します。また会社の強みである神社・仏閣木部洗いに特化し、会社の独自性・差別化を図ることで、社員がプライドを持って仕事をすることができるようになりました。
 現在、社員45名のうち、2/3が60歳以上。最高齢者は80歳という会社です。(平均年齢60.3歳)高齢者を積極的に採用してきたわけではなく、社員が長く勤めることでいつのまにか平均年齢が60歳を超えてきました。高齢者の方が働きやすい環境をつくるために、毎年の面談で体力的な部分や家庭の状況を確認して、勤務時間を減らしたり、正社員からパートへ変更し精神面の負担軽減を図ったりする制度面の整備。専任の産業医にいつでもカウンセリングできる体制を整え、病気入院時の保険にも加入するなど福利厚生の充実。軽作業で働きやすい環境をつくるために機械を導入するなど安心して働ける会社づくりを実現しています。
 社会的に見ても、高齢化が進むことは明らかです。これからの時代は高齢者や障がい者の方が働きやすく、特性を活かせる会社づくりが不可欠です。誰もが働きやすい環境をつくることがこれからの労働者不足を解決する一つの解決策になるのではないかと気づいた講演会でした。

2026年2月6日

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