10/9(木)~10/10(金)に、青森にて「第23回障害者問題全国交流会」が開催されました。「共にみらいへ~青い森から手を携え、新しい世界へ踏み出そう」というテーマで開催され、日本全国より500名を超える中小企業経営者が集まりました。
一日目は、5つの分科会報告があり、私は4第分科会に参加しました。第4分科会は“「同友会運動の実践で社員満足度87%の会社に~ボンクラ後継者を救った同友会~」”というテーマで、滋賀同友会の(株)宮川バネ工業・宮川草平氏が報告をされました。宮川氏は自身を「ボンクラ経営者」と称しながらも、同友会の学びを実践し、社員満足度を87%までに引き上げたまでの体験を語りました。宮川氏は滋賀同友会ユニバーサル委員長としての活動を通じ、「働くことは人の尊厳を支える」と価値観が変化し、「能力はあるが活躍の場がない人々に雇用を作る」ことを会社の使命と認識をしました。また、場面緘黙症の社員とその他社員との関わりの事例を聞き、採用・共育・理念の作成 三位一体の経営が、障がい者雇用及び社員の活躍を促す会社作りにつながることを主張されました。障がい者雇用について知識がなくても、まずは「知ること」から始めることが重要という共通認識を得る実りある分科会となりました。
二日目は、“盲目の津軽三味線奏者・高橋竹山の軌跡に学ぶ~0から1を生み出す音楽「家」と中小企業「家」~”というテーマで、記念講演がありました。著名な津軽三味線奏者である初代・髙橋竹山の人生について、竹山をの丹念に取材し地元紙・東奥日報に連載した松林拓司氏が報告されました。髙橋竹山は盲目の三味線奏者として苦難を乗り越えながらも、三味線奏者の第一人者となった歩みを知りました。音楽「家」と中小企業「家」、同じく0から1を生み出す者同士としての学びが多くあると感じました。講演後には初代髙橋竹山の孫弟子にあたる髙橋竹春氏による生演奏がありました。幾重にも重なる見事な音色に会場全体が包まれました。
地域の人によるねぶた音頭を見れたり、津軽三味線の演奏を聴いたりと、青森の方々の心遣いや文化に触れることができた、貴重な二日間となりました。
