7月は「中小企業魅力発信月間」です!中小企業の魅力発信に向けて、全国のキックオフ集会が行われました。

2025年6月12日(木)に中小企業魅力発信月間キックオフ集会がありました。今回はオンライン開催で38同友会、会内外を含めて約360名が参加されました。

(※肖像権等の配慮から画像取得が禁止されていますので、当日の様子をお届けできません。)

まずはじめに中小企業家同友会全国協議会(中同協)広浜泰久会長から挨拶がありました。

 今回のキックオフ開催の囲碁として、①中小企業の社会的役割を示し、経営者及び中小企業で働いている人が中小企業に誇り を持てるよう、中小企業の魅力を発信する機会とすること、②国民や自治体、金融機関、学校などが中小企業の重要性や役割を認識し中小企業の社会的地位向上に資する場とすること、③同友会の取り組みを知らせるとともに、本企画が中小企業の経営環境改善につながる場とする、という3点が今回の集会の意義として話されました。

 「中小企業家が地域の活性化を先導すること気概をもって取り組み、今回のキックオフで各団体との連携が、さらなる連携の大きな一歩となる」と挨拶されました。

下記は、主なスケジュールです。

<来賓ごあいさつ>
・中小企業庁長官 山下 隆一 様
・中小企業基盤整備機構理事長 宮川 正 様

<中小企業団体、労働団体からのごあいさつ>
・日本商工会議所 中小企業振興部長 松本 憲治 様
・全国商工会連合会 産業政策部 産業政策課長 大澤 良介 様
・全国中小企業団体中央会 常務理事 及川 勝 様
・日本労働組合総連合会 事務局長 清水 秀行 様
・全国労働組合総連合 議長 秋山 正臣 様

<第1部 各政党からのコメント>
・自由民主党 副幹事長 衆議院議員 関 芳弘 様
・立憲民主党 衆議院経済産業委員会筆頭理事 衆議院議員 山岡 達丸 様
・日本維新の会 衆議院経済産業委員 衆議院議員 村上 智信 様
・公明党 経済産業部会長 参議院議員 平木 大作 様
・国民民主党 代表 衆議院議員 玉木 雄一郎 様
・日本共産党 衆議院経済産業委員 衆議院議員 辰巳 孝太郎 様
・れいわ新選組 幹事長 衆議院議員 高井たかし 様
・社会民主党 党首 参議院議員 福島 みずほ 様
・参政党 代表 参議院議員 神谷宗幣 様

中小企業をめぐる情勢は厳しくなっている中、各政党からは国を挙げて支援するということが力説されていました。議員自らの経験の話も踏まえて、中小企業を支援するという点では一致していました。

同友会が目指す『中小企業憲章』の国会決議について、実現可能性があるのではないかと感じられる集会になりました!

<第2部シンポジウム>

・基調講演「中小企業の役割と未来社会」
黒瀬 直宏氏 講師 特定非営利活動法人アジア中小企業協力機構 理事長(嘉悦大学元教授)

黒瀬教授の講演について大変理論的な内容でした。中小企業こそが未来社会・ポスト資本主義を準備するということ、それは人間尊重の経営であることが語られました。

資本主義社会の特徴は、封建時代と違って労働者は生産手段を持たない社会であり、生産手段は経営者が所有して実際に働く労働者の「構想と実行」が分離しています。「構想と分離の再統一」として労働者が経営計画策定への参画をし、経営計画から労働者が排除されていないということは大変重要なことであり、経営指針・計画を社員とともに中小企業経営者が作っていくことが「水平的な地域・労働共同体」が形成され、未来社会を準備していくことこそ中小企業の魅力だと解説されました。

・事例報告①「中小企業の声を発信し、憲章・条例が生きる社会を」
報告者 広島県中小企業家同友会 専務理事 源田 敏彦氏

源田氏より、広島同友会の景況調査活動について報告されました。調査結果を内外に発信し、地域に根差す中小企業の声を行政などに届け、会員にもわかりやすくフィードバックしている取り組みでした。

・事例報告②「持続可能な街づくり~事業を通した地域の活性化・持続性へのチャレンジ~」
報告者 ㈱菅組 代表取締役社長 菅 徹夫氏(香川同友会会員)

香川県三豊市で地域に根差して「社会のインフラ」として活躍する100年企業です。宮大工の地域の伝統産業・技術を承継し、地域の先頭に立って街づくりをしている事例が報告されました。町全体を分散型宿泊施設としてみなして街づくりを行うアルベルゴ・ディフューゾというイタリアの事例を実践していました。同友会会員企業の中で、こうした事例が生まれていることが、中小企業が魅力ある存在として確信につながる事例でした。

下記は菅組さんのホームページです。

https://www.suga-ac.co.jp/ (株式会社菅組ホームページ)

2025年6月19日

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