去る5月12日にホテルニューオータニ博多にて第63回定時総会を開催しました。
第一部の総会議事では、2024年度の運動総括および2025年度運動方針の提案が行われました。今年度の運動スローガンは「時代の転換期、新たな覚悟で挑戦を！」中小企業を取り巻く環境は厳しさを増していますが、そのような中でも経営者は自社の経営を維持し発展させる必要があります。改めて自社の存在意義を問い直し、自社の事業領域を再定義して市場創造を行うこと、そして「労使見解をもとにした人間尊重の経営」を実践して人材育成を行い、経営者と社員が一丸となって新たな覚悟で挑戦していこうと呼びかけられました。
出席者からは議案に対する意見や質問が複数あがり、今後運動を進めていくにあたって非常に有意義な時間となりました。
第二部の記念講演では、株式会社スパーテル 代表取締役 橋本 昌子さん（石川同友会特別理事）より、「圧倒的な成長を支える強靭な組織づくり～同友会運動と企業経営は不離一体～」というテーマで報告いただきました。橋本さんは薬剤師としてキャリアをスタートさせ、2008年に薬局を開局。その後、福祉事業にも進出し、現在はグループ4社で薬局17店舗、有料老人ホーム4店舗、デイサービス施設3店舗等を運営されています。事業が急成長する一方、社内ではマニュアルや指示系統の不備、コミュニケーション不足、やらされ感の蔓延など問題が山積していました。社員アンケートで実態を知った橋本さんは組織改革に着手。社員が誇りを持てる会社づくりを目指し、経営理念の明確化、ビジョンの策定、社員教育に取り組みました。「現状維持は衰退である」と考え、今後の展望として地域課題を捉えた事業や海外への展開に挑戦していきたいと言います。
橋本さんの講演からは、同友会の学びを自社で実践し行動に移す、ピンチをチャンスに変える強い意志を持つ、そして経営理念やビジョンを社員と共有する大切さを学ぶことができました。
第三部の交流会では、ニューオータニの美味しい料理に舌鼓を打ちながら、来賓の方々を交えた歓談が行われました。新支部長による決意表明もあり、大いに盛り上がりました。
