学びプロジェクト(第5回)を開催しました。

今回は公認会計士の足立氏によるレクチャーです。多くの会計の顧問先を持ち経験豊富な足立氏からお金が残る経営手法を説明していただきました。

日時:6月16日(火)14時から16時半まで
場所:福岡税務署の裏、都久志会館の並びの北側 天神光ビル2階にて

足立氏はレクチャーの途中でも、笑いながらみなさんに話しかけられるので気楽な感じでレクチャーを受けることができます。

寺子屋式の勉強スタイルなので、テーマに沿いながらざっくばらんに話をされています。また、みんなで話を交わすことで、理解も深まります。

レクチャーの一番の特徴は、聞いていても誰も眠たくならないことです。熊本出身で実家の家業がお菓子屋さんということもあって、いきなり団子の事業モデルを事例にだしていただきました。その事例や手法に従ってSWOT分析などをしました。

それでは、レクチャーの内容を少しだけお伝えします。

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まずは、お金が残らない理由とは?

循環がうまくいってないから
入ってくる時期が遅い
出て行く時期が早い
また、たまったお金をとっていく存在があるから
第3の経費ともゆうべき、資金の流出がある。
損益計算書だけでは見えないお金の流れがある。

それを把握するには・・・
 ★キャッシュフロー計算書を作成しましょう。

お金持ち会社の作り方、キャッシュフローを生む経営が大事なのです。
お金持ち会社になるためには次の点がポイントです。
1.利益がでるようにする。
原価・経費のコントロール
利益率の改善

2.キャッシュフロー自体の改善をする
支払いサイトの見直し
借入金の借り換え
在庫の見直し

①決算書を分析する ②事業の分析をする ③経営計画を立てる
まずは自社の財務的な事業状況を知るために決算分析をし、自社の事業の性質を知り事業分析をし、決算分析と事業分析から目標を定め、これを実現するための経営計画と、PDCAの経営循環をすることです。

お金持ち会社の作るためには、
キャッシュの源泉である「利益の質」を高め、
キャッシュの流れを把握すること。

そのためには、
その1 決算書分析
[決算分析の視点]
①自社の利益の質をつかむこと
効率よく稼げているか
②キャッシュフロー計算書を作り、分析する
どこにお金が流れているか把握する
③自社の財産状況を把握すること
資産と負債がどのくらいあるか把握しておく。

途中、自社の決算書分析のワークがありました。
損益分岐点を計算したり、安全余裕率を計算します。
みなさん、それぞれの確定申告書や決算報告書をみながら、電卓をいれています。安全余裕率は10~20%くらいあれば大丈夫だそうです。

その2 決算書分析の後は、環境分析、経営資源分析。事業分析。

決算書分析の数字だけではわからない部分を確認します。
外部環境、自社内の経営環境
経営資源の棚卸し
ビジネスモデル=儲かる仕組みの点検

環境分析と資源の棚卸し
SWOT分析で頭を整理
どうすればいいのか見えてくることも多い
その中で思いついたことをやると、成功も失敗もあるけど
先に進まないと見えてこないこともあるので、やるべき。

ビジネスモデル=儲かる「仕組み」の点検
ビジネスモデルを図式化してその企業のKSF(重要な成功要因)を確立

 

その3 経営計画書

飛行機や、船はなぜ、目的地に着くのでしょう?
それは、前もって計画された航路図があるからです。
では、企業には?
行き当たりばったりでは、経営は瞑想します。

・・・経営計画書が必要なのです。

足立氏よりまとめ
やはり、中小企業が生き残るのに大事なのは、
地域密着を重視した経営です。地元を忘れた企業は業績が悪くなりがちです。地域に愛される企業がずっと残るのだと思います。地元に貢献できる企業はいいですね。

(報告:岡本健一)

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≪次回の学びプロジェクト≫
[報告] 山本公認会計士、守田社労士
[内容]次回は強力な講師をお呼びして、会社経営に役立つレクチャーをしていただきます。みなさん奮ってご参加下さい!

[日時] 2015年7月22日(水) 14:00~16:30
[場所] 光ビル 2階B号室(いつも使っているD号室ではなく今回のみB号室です。)  福岡市中央区天神4-9-12

 

あすなろ塾・経営指針作成セミナー

2015年6月16日