みなみ風2016年夏号 がんばれ熊本!がんばれ大分!

熊本地震被災住宅の屋根修復工事へ

4月14日、16日、熊本地震発生。瞬間に私の今後の動向が一転する事を感じました。
2011年に発生した東日本大震災の復興支援屋根工事に行った時の事を思い出す。
現地の被災された方々の恐ろしい体験、悲痛な叫び、沢山の対話の中で涙した事。

 沢山の方々が被災地熊本へ人道的な支援へ向かわれて行く中、俺は被災地熊本に何ができるのか?何に対して誠心誠意を尽くす事が出来るのか?
今まで築き上げた瓦葺きの知識、技術全てを注ぎたい。何もかもをこの熊本被災地に全身全霊で出し切る!と。
5月11日、被災地熊本へ。正直、想像を絶するくらいの広範囲に渡り住宅の被害でした。びっくりしました。
今現在までに十数軒の被災住宅の屋根に現調合わせて伺いましたが、数軒の家主さんから伝えられた事「日本家屋が好きで、この家を建てたのに、和風の瓦が好きでこの屋根にしたのに、見るも無残にこげな事になるげな。こげな屋根にせんどけば良かった』と。私の心の叫びを伝えるべきなのか?それは違う。今はこの恐ろしい体験、悲痛な叫びを全て受け入れる事。そこに徹すると。
上下に強く突き上げるような揺れに棟瓦の崩れ方も一言で言うとぐっちゃぐちゃとしか言い表せない状況を目にしてます。
絶対にこの屋根材を使うべきではない、絶対にやってはいけない施工等で築10年足らずの住宅の屋根に壊滅をむかえています。改めて屋根のプロとして再確認できる事もあるし、新たに施工の手段を学ぶ事も沢山あります。
熊本被災住宅の屋根工事に携わり一ヶ月少々、まだ始まったばかり、沢山の経験を積んできます。誠心誠意で携わります。
全てを出しきります。

依田瓦店
屋根工事全般。和形、S形、平板瓦、軽量瓦等。
福岡市東区雁ノ巣2-39-24
代表者 依田佳宏氏

熊本地震での取り組みについて

4月14日の前深が起きた時、私自身は福岡におりそれほど大きな被害を正直予測しておりませんでしたが、翌朝店舗から送られてくる店内の写真をみていてもたってもいられなくなり翌日現地に向かいました。

熊本市内の状況は想像以上の状況で、家や建物の中は危険なので野外に人があふれている状況であり、コンビニでさえしまっており水や物が手に入らない悲惨な状況でした。

また店舗内では余震が続いており携帯からのアラームや建物の軋む音が10分おきに鳴り響きます。
しかしその中でも、近隣の方の為に自分の身の危険を顧みず営業をしている社員の姿を見て、あの東日本大震災で炊き出しに行った時の事を鮮明に思い出しました。

「今その時しか出来ない事がある。今しかできない事を全力でしよう!」と決意し通常営業支援を行いながら早いタイミングで炊き出しをする決断をしました。
4月19日の決行を決め準備に取り掛かりましたが、食材こそ社内在庫があり集める事ができましたが、トラックの確保や水の確保また生命線のガスの確保には困難を極めましたが、
取引先や地元企業様の沢山の方のご支援を頂き何とか準備する事が出来ました。

当日は3時に店舗部隊10名、炊き出し部隊で福岡を出発し朝から準備を行い、ハンバーグ、唐揚など定番の商品で500名の分の昼食を午後も同じく500名分の夕食を提供しました。
炊き出しが終わった後は沢山の方に
「本当の美味しかった」「震災以来初めてご飯らしいご飯を食べれた」「生きかえりました」と涙ながらに沢山の「ありがとう」の言葉を頂きました。

「お客様に喜んで頂く事を喜びとする」という経営理念が弊社にはありますが、
人様に喜んで頂ける、感謝をして頂ける事が、どれほど自分達にとってありがたい幸せな事なのかを実感する事ができました。

改めて私達が食の仕事をさせて頂いている事がありがたいかを、そして日常の温かい食事がいかに人々の元気につながるのかを、いかに我々の仕事が必要であるかを学ばせて頂きました。

現状まだまだ避難所生活をされている方を多くおり、復興の道のりはこれからが本番ですので、本業である「おかずや」を中心に出来る事を全力で行ってまいります。
株式会社クックチャムプラスシー
お惣菜の製造及び販売
福岡市博多区博多駅前2-5-7-3F
代表取締役 竹下啓介氏