2018年秋季事務局研修会を開催!!【その1】

10月16日(火)9時30分~17時 に、秋季事務局研修会を開催しました。

ほぼ恒例(?)ですが、本年度も中同協専任講師の松井清充さんをお招きして、

午前中は「同友会運動の障害者問題への取り組みと理由」

午後は「私の同友会人生、同友会運動と歩み」 について学びました。

午前中の研修では、まず同友会の障がい者問題にどう取り組

松井専任講師

んだのかについてお話しいただきました。

 

同友会で障がい者問題に取り組むきっかけとなったのは、1969年の愛知同友会の理事会で「慈善ではなく、末永く障害者の人たちの生活と労働を保証する」場をつくる運動をすると決めたところからです。

 

会内では勉強会などで繰り返し学び、1982年に「障害者問題委員会」が中同協で設立されました。その翌年には「第1回障害者問題全国交流会」が滋賀で開催され、「障害者を取り巻く諸問題」を解決していくための交流会と位置付けられました。

 

その後、全国行事や交流会では、障がい者を雇用することにより「経営とは何か」「社員教育はどうあるべきか」などを考えざるをえなくなり、本質的な「人間はいかに生きるべきか、働くとは何か、幸せとは何か」という命題に迫る学びあいが数多く繰り返されました。(福岡同友会でも1996年にバリアフリー委員会が設置されました。)

 

グループ発表の様子

入局して日が浅い事務局員が多い私たちにとって、これまでの歴史的な経過を知ることはとてもいい機会でした。(原因のない結果はない)

 

そして何よりも、障がい者問題への取り組みは、私たちが普段から大切にしている「労使見解」の考え方が基礎になっていて、まず「社員の一生に責任を負う」ということを経営者が覚悟をもつことと、そのために「どんな人にも働く場=生きる場」をつくる責任があるという人間尊重の経営を目指し、中小企業は弱者ではなく社会的な存在なのだと「経営者としての誇り」をもった運動であることを知り、だからこそ社会的弱者に働く場を提供することは、同友会の原点から考えても当たり前のことであったのだ ということを理解できる良い機会となりました。

 

人を大切にして成長する企業を、よりたくさんつくっていきたいと思った研修会でした。

2018年11月9日