第5回同友会共同求人

共同求人委員会(委員長 濱田浩光 貼りアップ㈱代表取締役 南支部所属)は、7月19日18時半から、福岡県中小企業振興センター11階福岡県中小企業家同友会会議室で、第5回共同求人委員会を開催した。20名の参加だった。

18時30分から始まった第1部では、8月8日に開催する「新卒入社3年目社員フォローアップ研修」(以下3年目研修)の企画内容について参加者全員で討論した。西原琢也株式会社ヒューマンライフ部長の司会で話し合った。

「3年目研修」は、2014年度に共同求人委員会が開催した新入社員研修に参加して、今年度勤続3年目となった社員向けに実施する研修。講師は清家政彦セイワパーク株式会社代表取締役で、「自分の人生を豊かにするために」(昨年のタイトル)という内容で講義を行った後、数名単位でグループディスカッションを行うもの。 3年未満で退職する新入社員が増えているという現実を見据え、壁にぶつかった3年目社員に対し、乗り越える手助けを行うことが目的だ。

参加する会社の経営者による現状報告を踏まえ、今年のグループディスカッションの内容をどのようなものとし、何を持って帰るかについてや、グループ討論はじっくり落ち着いて話し合いができるよう、慌ただしくならないように、などといったことを確認した。

また、討論テーマについては、「あなたの現在の課題は? それをどう乗り越えますか?」というタイトルで、講師の清家社長に報告し、フィードバックを得ることとなった。

19時35分からは、第2部の採用・教育ミニ報告会として、2名の事例報告を行った。

一人目は株式会社中村タイル紹介代表取締役の中村正昭社長。同社では昨年新卒者2名を採用。来年度採用も継続している。 タイル職人は高齢化が進み、新たな職人のなり手が見つからず、平均年齢が60代。社長が一番年下という状況で、体調不良で長期休業する社員が出るなど、不安定化していた。

やむなく新卒の採用となった。

同社では教育訓練事業の一環でインターンの助成を数年前から引き受け、社内が明るくなるなどといった効果があったことも、新卒採用に繋がる遠因となった。これを経て30代男性を1名採用。その後、ハローワークを通して30代後半団卒男性を1名、教育訓練事業のインターンで20代後半の大卒女性が採用できた。 これにより、60代、50代、30代3名(男2名、女1名)と年齢構成のバランスが上がり、新卒採用の下地ができた。それまでは社長を除くと50代部長が最年長で、新卒社員を入れてもコミュニケーションが続かず、退職してしまうと考えられた。

共同求人委員会の出席で先輩経営者の教えも得て、5年がかりで素地ができたので、取り組みを始めた。予算を掛けず、同友会共同求人での合説を中心として、毎年2名ずつの採用をすることにした。 芸術学部卒業生を採用し、現在愛知県の建設専門学校でOffJT中。9月以降に戻ってきて、OJTにより来年3月に検定を受けて卒業できる見込み。

続いて、株式会社さとう建設 佐藤勝則専務取締役の事例報告。

新卒採用のきっかけは、数年前に作成した経営指針書に記載していたことから。新築建築にシフトしていくという業態変更を行うことで、そのためのものだった。

同友会の会員さんに新卒採用の方を押され、また、他社と違うことをしなければとアドバイスを貰ったことも手伝い、チャレンジ。男子1名の採用ができ、そつなく有能で、現在頑張っている。

当社は、家造りを人生における感動の体験であり、それに対する不安を取り除き、安心して進めていくことを進めている。合説では理念を説明し、お客様とのつながりを説いている。

求人票の給料欄などはパクリ。動画や資料も、展示会で使っているものを流用した。

大手と同じ価値観での勝負、例えば価格などを話しても負ける。採用も同じで、価値観はそれだけではないよ、という話をしている。 建築業イメージが悪く、「さとう建設の話聴いてみない」と学生に伝えたら「建設無理です」と言われたことがある。悪いイメージを無力化したい。お客様との関係も伝えるため、写真もたくさん見せている。

声掛けからクロージングから、すべて設計している。お客さんと違ってドタキャンがない。ロープレも大事。会社訪問に来てもらい、説明内容は仕事観や理念の話を行う。仕事内容も詳しく話す。 OBさん、すなわち建てていただいたお客様が近所にあるので、学生を連れて行く約束をして連れて行く。普通の住宅を考えている方と同じように、OB客につれて行っている。

理念を強調して出しているので、お客様が友好的。ご主人が留守で手紙を書いてくださっていたことがあった。「さとう建設さんのことをお伝えしたくて筆を執った...」などと、事業の開業の経験もある方で、会社のことをべた褒めしてくれた。

1日がかりで連れて回る。建設中の建物や展示場。会社はパソコンをいじっているだけなので、できるだけ外に連れて行っている。

学生からは、 「経営理念が、お客様とのつながりを大切にしている事がわかるり、ものづくりでなくコトづくりということが印象的だった。」  「家造りになにが大切かということが、第三者にもわかりやすくなった。瀬戸さんの(社員)が、まるで友達のように話してくれている点が良かった。」などとの感想をもらっている。

今年も同じ流れで実施している。

会社訪問は11名、延べ14名。選考希望が4名。採用しようと言う子が2名。 移動をする際に目星をつけている。 8月のお盆前に、九産大で学内合説がある。

今後の展望は、早く決めたい。中小企業だから、大手の選考が終わってから始まる、というところではなく、早くしたい。 中小を最初から希望している人に、1人くらい出会えるのではないかと思う。中小の遠慮がちな立ち位置が嫌だ。 注文住宅と同じで、大手のハウスメーカーと中傷が遭って、みんあ大手で建てたいけど中小に頼んでいる、というわけではない。大手では無理だという方もおられるし、大手でも立てられるという人が、地元の建設会社がいい、と言っている人がいる。だから、学生も同じではないか。 真っ向勝負では負けるが、SWOT分析でもやって、価値観は何だということをしっかりアピールしたい。 早くすることは、3年生対象になる。8月9月だとやれる。

濱田委員長からは、「初めて間もないのに、何年も実行しているベテランのようだった。」という感想だった。

また、九州産業大学における、キャリア講師による後期授業の講師希望者募集の件もありました。